三々九度とはどんな儀式?気を付けたい作法や注意点をご紹介!

公開日:2023/04/15


三々九度(さんさんくど)は、日本独自の結婚式である神前式で行われます。神前式の中では有名な儀式ですが、実際にどのようなことをするのか、またどのような意味を持つものなのかまでは知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、実際に三々九度を行う時の作法や注意点について、できるだけ詳しく解説します。

三々九度とは

三々九度というと、「新郎新婦が、杯に注がれたお神酒を交互に飲む」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。神前式における三々九度とはどのような意味を持つ儀式なのか、解説します。

神前式とは

神前式とは、神社の神殿や、結婚式場・ホテルの館内神殿で執り行われる結婚式のスタイルです。古くから日本に伝わる神道の考え方をもとに、神事を行う斎主や巫女のもとで、新郎新婦が結婚の誓いを交わします。1900年に、大正天皇のご成婚の際に執り行われた儀式の形が、現在の神前式の始まりといわれています。

三々九度は結婚の契りの儀式

三々九度は、神前式の中盤で行われます。新郎新婦が、巫女から注がれたお神酒を大きさの異なる三種類の杯で飲み、結婚の契りを結びます。教会式だと、誓いのキスにあたる儀式といえるでしょう。

三々九度という名前は、「三種類の杯で三回ずつお神酒を飲み交わす」ことからきています。地域によって「三献(さんこん)の儀」や「三々九度の盃(はい)」「誓杯(せいはい)の儀」などとも呼ばれます。

三種類の杯の意味

大中小の杯は、一つひとつが新郎新婦の過去・現在・未来を表しています。小さい杯は過去を表し、ご先祖様への感謝の意味を持ちます。中くらいの杯は現在を表し、今この時から夫婦となるふたりが、力を合わせて生きていく意味が込められています。そして大きい杯は未来を表し、親族の安泰と子孫繁栄を意味しています。

また、この三種類の杯は、宇宙の万物を表現しており、天・地・人を指すともいわれています。

三回に分けて飲む意味

三々九度では、ひとつの杯を三回に分けて飲みます。この飲み方にも、一口ごとに意味が込められていることをご存知でしょうか。神様には一口目に、家族には二口目に、参列者へは三口目に、これまでの感謝とこれからの誓いの気持ちが込められているといわれます。

三々九度で気を付けたい作法

三々九度の儀式を初めて経験する人も多いのではないでしょうか。そのため、どのような流れで行うかは、事前に説明があるのでよく聞いておきましょう。

ここでは、三々九度の流れを見ていきながら、気を付けたい作法を説明します。

左手で杯を持ち、右手を添える

はじめに、巫女からお神酒を受け取ります。新郎新婦の前へ巫女が来て、一番小さい杯に、三回に分けてお神酒を注ぎます。巫女がお神酒を注ぎ終わったら、杯を受け取りましょう。この時、左手で杯を持ち、右手を支えるように添えます。親指が手前、残りの指が奥になります。姿勢を正して、手元が綺麗に見えるように意識するとよいでしょう。

お神酒を飲むときには三口に分ける

注がれた杯のお神酒を、三口に分けて飲みます。この時の飲み方には2種類あり、三口に分けて少量ずつ飲む方法と、一口目・二口目は口をつけるだけにしておき、三口目で全て飲む方法があります。どちらも正しいので、自分のやりやすい方法を選びましょう。

杯ごとの順番を守る

飲み終わった杯は巫女に返し、残りのふたつの杯でも同じ手順を繰り返します。同じことの繰り返しなので難しいことはありませんが、杯によってお神酒を飲む順番に決まりがあります。間違えないように気をつけましょう。大・小の杯は新郎、新婦、新郎の順番で、中の杯は新婦、新郎、新婦の順番で行います。ただし、現在はそれぞれ最後の回が省略され、6回になることがあります。

三々九度の注意点

三々九度を正しい作法で、美しく行うためには、次のことに注意しましょう。親族に見守られる中の儀式で緊張する時間ではありますが、注意点を頭の中に入れておくことで、落ち着いて三々九度を終えられるはずです。また、本番までに練習ができるものについてはぜひ練習して、所作に慣れておきましょう。

指を揃える

三々九度では、杯を受け取る時や持つときに、指を広げず揃えることが作法です。手元の所作の美しさは、意外と見られているものなので、綺麗な所作で行いたいですね。また、神前式では、玉串奉奠(たまぐしほうでん)や誓詞奏上(せいしそうじょう)など、前に出て行う儀式がいくつもあります。体全体の姿勢を正し、ものを持つときには指を揃えるというのは常に意識しておきましょう。

杯を口元へ持っていく

神前式の衣装である白無垢や色打掛は、想像以上に袖が重いものです。腕が上がらず、杯を持つだけで精一杯という花嫁さんも多いはずです。しかし、袖が重いからといって、杯の方へ口元を持っていってはいけません。背中が丸まることで姿勢が悪くなり、見た目も美しくありません。本番までに衣装を身に着ける機会があるときには、何度も腕を上げる練習をして、杯を無理なく口元へ近づけられるようにしておきましょう。

お神酒は無理して最後まで飲まない

儀式の中のひとつだからといって、注がれたお神酒は必ず全て飲み干さなくてはならないというわけではありません。お酒が苦手な人や、控えている人もいるはずです。無理して飲みきってしまい、体調が悪くなってしまったら、せっかくの結婚式が台無しになってしまいます。そのため、お酒が苦手な場合は、飲む形だけとるようにするか、ほんの少し口につける程度にとどめましょう。

まとめ

「神社で結婚式を挙げたい」「白無垢や色打掛といった花嫁衣裳を着てみたい」という理由から、神前式に憧れのある人も多いです。神前式の儀式の中でも、杯を飲み交わすことで夫婦としての契りを結ぶ三々九度は、日本の伝統や歴史、そして和の趣を特別感じられる儀式だといえます。杯や飲む回数の意味を知ることで、より心に残る結婚式になることでしょう。ぜひ美しい作法で、神前式を楽しんでください。

大分県でおすすめの和婚ができる会場ランキング

イメージ1
2
3
4
5
会社名秋子想ヴィラルーチェモノリス春日神社レンブラント大分
特徴200年前の酒蔵を改装!レストランウェディングで叶える理想の和婚アクセス抜群の式場!伝統に裏打ちされた婚礼料理が人気モダンな邸宅で実現するオートクチュールの挙式!新郎新婦の想いがカタチに雅楽の生演奏は県内唯一!厳かな神前式と華やかな披露宴が叶う神社ホテル挙式ならではの壮大な空間が魅力!和婚の格式も守る会場と料理を提供
詳細リンク

おすすめ関連記事

検索
【大分県】和婚ができる会場ランキング一覧